1.概要
おそらく、日本に1台しかない(と思われる)真空管6BN6を使ったHiFi AM 送信機(というかワイヤレスマイク)の製作図面を公開します。特許にかかわるものは無いので自由に使ってもらって結構です・・・完璧に動くか保証しかねますが(笑)。
2.回路図
6BN6を使ったAM送信機の回路図を次に示します。
搬送波(キャリア)の周波数は1MHzです。私の住んでいる場所ではこの周波数で運用している放送局は無い模様です(笑)。1MHzは4MHzの水晶振動子X1の原振周波数を4分周したものです・・・この回路は実績のあるもので特に問題は無いと思います。この回路で得られる1MHzは矩形波なので1MHzのBPF(並列共振回路)T3を通して正弦波に変換し、レベル調整(VR2)して真空管6BN6の第一グリッド(信号入力)に入力します。変調信号はAUDIO IN(J1)に入力します。入力インピーダンスは50kohmです・・・オーディオ機器の標準の値です。変調信号のレベルはVR1で調整します。CD音源を劣化なしで通すように側波帯の帯域幅を片側20kHzで設計しています・・・アマチュア無線のように音声だけを通すのであれば片側3kHzで充分ですが(笑)。この目的で20KHzのLPFを入れています。レベル調整した変調信号は真空管6BN6の第三グリッド(直交電極)に入力します。変調の掛かった1MHzのRF出力信号を真空管6BN6のプレートから取り出して1MHzの共振回路を通してカップリングでアンテナに接続します(電波法に抵触する恐れがあるのでアンテナとして75ohmの疑似負荷を使うのが適切かと・・・笑)。電源周りは普通の設計よりフィルタリングを強化した設計になっています・・・HiFi用ですからハム音(商用電源の周波数)を極力切る設計にしました。
3.部品表
6BN6を使ったAM送信機の部品表を次に示します。
4.調整・検査
特に難しい所は無いと思いますが、R1とR2を調整してB電源を60Vに設定します。R1とR2の値は1kー2kohmです。60V以上でも動きますがバイアス設定を見直す必要があるかもしれません。次に真空管6BN6のバイアス設定をVR3で行います。A級増幅器として動作させるために真空管6BN6のカソードの電位を接地に対して1Vに調整します。RF信号のレベルはVR2で行います。第一グリッドへの入力レベルの最大値は1Vopです。このレベルを超えないようにして、送信出力と変調度が最適となる値にします。
5.まとめ
真空管6BN6を使ったHiFi AM送信機の製作について纏めてみました。検査後の測定データについては別途報告したいと思います。
(注1)6BN6の新品の入手はかなり難しいと思います。6BN6の代替として6BE6の使用も考えられますが、未検討です・・・
またHiFi AM送信機と対になる6ME8 HiFi AM受信機を現在計画中ですが、そのうち公開したいと思います・・・普通のラジオとは比べ物にならない音質を目指しています(笑)。







































