JJY受信機のブロック図を次に示します。
A block diagram for JJY(40kHz) receiver
横浜におけるおおたかどや山標準電波送信所の電波(40kHz)の電界強度は約70dBuV/mであることが示されています。これを、バーアンテナで受けて狭帯域のフィルタを通して増幅器で必要なレベルまで増幅します。
バーアンテナ出力で計算上何Vが出力されるかというと・・・ざっくり概算で(計算式は省略します)
・バーアンテナの線長を20mと仮定すると空中線利得は-42dB(注1)
・整合における損失(マッチングロス)は-40dB(注2)
・40kHzの波長の実効長は2390m=68dB(m)
(注1)20log(20/2390)
(注2)この空中線の放射抵抗は1Ω以下と思うが・・・調べたことないのでよく解らない?
1アマレベルの空中線の計算式を使って、電界強度から空中線出力レベルを計算すると(単純なdBの足し算です)・・・約56dBuV=約0.6mVrmsであることが分かります。
BPFに利得補償型のクリスタルフィルタを使えばBPFでの通過ロスは考えなくて良いので、RF AMP
に必要なゲインは、
20log(5V/1.7mV)=70dB
従って、RF AMPは80dBの利得があれば充分であることが分かります。実際に製作したRF AMPを次に示します。
An RF amplifier for JJY(40kHz) receiver has been designed, assembled and tested.
このRF AMPの特性を次に示します・・・
既に完成しているバーアンテナとクリスタルフィルタとを組み合わせて、JJY受信機を作ってみました。
JJY(40kHz) receiver consists of a bar antenna, a variable capacitor, a quartz crystal BPF and an RF amplifier.
取り敢えず、外部SGから40kHzの信号をアンテナコイルに入力して同調コイルとバリコン(+マイカコン)で40kHzが受かるか確認します。
BPFとRF AMPに電源電圧を印加して、SGからの信号を外してRF AMPの出力を確認します。
フルスィングのJJYの40kHzの信号が確認できました。
40kHzクリスタルフィルタについては、以前のブログを参照してください。
LF Radio project... JJY(40kHz) receiver under development
LF Radio project... A 40kHz quartz crystal BPF for JJY(40kHz) receiver
LF Radio project... A 40kHz quartz crystal BPF for JJY(40kHz) receiver #2
【今後の予定】
この40kHzの信号源を元にして12.8MHzの信号源を作ります・・・逓倍器としては、ディスクリート構成のPLLを予定しています。
もうお分かりと思いますが・・・
128分周して正確な100kHzの信号を作れば、短波帯のマーカーとして使えます。
800逓倍すれば10GHzのマーカー(10.24GHz)、
450逓倍すれば5.6GHzのマーカー(5.76GHz)、
350逓倍すれば4480MHzのローカル信号が得られます。
700逓倍すれば8960MHzのローカル信号が得られます。
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