Oct 20, 2013

MUSES02ヘッドフォーンアンプ修理

半年ほど前に、プロ用オーディオ機器向けOPアンプMUSES02を使ったヘッドフォーンアンプを作ったのですが、早くも修理です・・・って、普通は壊れないんだけどね・・・普通に使っていれば?? なんせ、出来上がった後も、蓋を開けていじくりまわすのが好きな性分・・・誤って、出力をショートしてしまいました。賢い読者の方なら、ここでまた疑問がわくと思います。市販されているオーディオ機器の出力をショートしても普通壊れませんよね・・・ところが、音質優先しているためそのような保護回路は付けていないのです。おまけに、良い音を出すために、装置に似合わず強力な電源を装備しています・・・壊れても、文句の言えない設計なんです。
I have made repairs on my headphone amplifier that was made half years ago. After accidental contact between the audio output and the chassis ground, some transistors were damaged...because of NO protection circuit.


多分、この事例は多くはない・・・こんなん壊すの俺だけかもしれない?・・・と思いますが、参考になるかもしれないので、修理方法を公開します。壊れたのはL-chの出力のコンプリメンタリーペアの石なんですが、バイアス補正用の石も含めて4個交換の必要があります。何故かって、温度によるバイアスの変動も補正するためにバイアス補正用の石と出力用の石は熱結合させるために接着剤で固着してあるのです。
This is very rare case... damaged transistors were the output complementary symmetry pair of L-ch


まず、修理するためには基板上の外からの配線を全て外す必要があります・・・せっかく、綺麗に配線したのに涙が出ます・・・うそです・・・。それで、黄色の枠内の4個のトランジスタを取るのですが、綺麗に取ろうと思ってはいけません・・・基板が痛むだけです。ペンチで力ずくでトランジスタの足をへし折ります。こんな感じです・・・
Bias compensation transistors are adhered to the output transistors. It was very difficult to remove them from the board. I decided to break feet of damaged transistors by pliers.


ハンダ吸い取りワイヤで基板上に残っている足の片割れとハンダを吸い取ります。ハンダゴテは40Wのものが適当で、再実装の時は15Wの精密ハンダゴテが有効かと・・・ま~、ハンダゴテは3本(15W、40W、80W)持っていれば万全ですね?
Solder on the board was sucked up by Desoldering wire...with a 40W soldering iron. 


それで、一番の問題はトランジスタの接着剤による固着作業なんですが、もちろん瞬間接着剤のアロンアルファを使うんだけれども、接着したトランジスタの足(6本)をうまく基板の穴に入れるのがこれまた難しい・・・イライラします・・・ので接着する前にトランジスタの足(3本)を基板の穴に入れてハンダ付けし、ハンダ付けし終わったあとで、接着します。この方法の方がずっと楽だし、うまく固着もできます。修理は半日もあれば完了です・・・元通りに生き返りました。
It needed half a day to be finished... restored to the former state. 

【御参考】
今日、町田のサトー電気に部品を買いに雨の中行ってきましたが、お客さんでいっぱい・・・秋葉原の衰退をよそに、こちらは繁盛してるんですね・・・通販もやってるしね~。


A home brew headphone amplifier with MUSES02

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